オール電化住宅にお引越し!当日はお湯が使えないの?

引越しによって、ガスを使用する生活からオール電化の生活になったら、いろいろな面で戸惑うことになるでしょう。調理器具も、IH専用のものが必要です。そして、引越しが終わって新居でゆっくりお風呂に浸かって疲れを取りたいと思っても、引越し当日はお湯が出ないこともあります。今回は、オール電化住宅に引越しする際の注意点について説明します。

初めてのオール電化住宅!引越しに際しての注意点は?

オール電化住宅は、省エネ効果が高く、ガス機器を使わないことから火災の心配がありません。そのため集合住宅にこそ導入すべきとの声もあり、オール電化のマンションが急ピッチで増えています。

子どものいる世帯では、子どもが留守番をする際にも安心できるのが最大のメリットではないでしょうか。しかし引越しをした直後は、不便なことがあります。必要に応じて、予め対策を立てておいた方が良いでしょう。

すぐにお湯を使うことはできないの?

引越し前、誰も住んでいなかった時には、電気温水器のタンクの中は水を抜いて空っぽになっているはずです。タンクの容量にもよりますが、満水になるまでに30分〜40分程度かかります。さらに電気を利用して沸かし終わるまでには、8時間程度かかります。

しかも、電気料金が安くなる時間帯の深夜から電力が供給されるため、お湯が沸いて使えるようになるのは、翌日の朝になります。そのため、引越し当日の夜にお風呂に浸かりたいと思うなら、前日に通電してタンクに水を溜めておくか、割高にはなるものの、昼間の時間帯の電気を利用して強制的に沸かすことになります。

前日に電力会社の立会いで通電をしておく必要がある

引越しをして電気を使用し始める時は、通常は電力会社の立会いは必要としません。室内の分電盤のブレーカーを上げて「入」にすることで、電気が使えるようになります。しかし、オール電化の住宅で、エコキュートなどの電気温水器が設置してある場合は、通電作業が必要になります。

誤った操作では機器の故障の原因となるため、原則立会いが必要です。通電作業をしてもらいたい日の少なくとも3日前には、依頼をしておきましょう。引越しの繁忙期などは、もっと早くに予約をしておいた方が安心です。

電気温水器に水を溜めておくこと

タンクの中の水が空っぽのまま沸かそうとすると、故障の原因になってしまいます。まず、蛇口のお湯を回してみて、水が出てくるかを確認します。出てこなければ、配管内の空気を抜く必要があります。そしてタンクを満水にして配管内の空気を抜いた後に、水を沸き上げます。

しかし引越しをして初めて使う場合は、自分で勝手に触らないようにしましょう。集合住宅の場合、作業手順を間違えると他の世帯にまで影響が及んでしまうことがあります。必ず電力会社の担当者に通電してもらい、使用方法を説明してもらいましょう。

タイマーの時刻がずれていないか確認

リモコンがあれば、正しい時刻に設定し直しておきましょう。せっかくタイマーを使っても、時刻がずれていれば、まったく意味のないものになってしまいます。さらに電気料金の高い昼間の時間帯に間違ってお湯を沸かしてしまったら、高額の電気料金がかかってしまうでしょう。また、時間がずれることで、湯量が不足してしまうことにもなりかねません。

オール電化住宅での給湯に関する特徴は

電気温水器は、各メーカーから様々なタイプのものが出ています。その機器ごとの最適な設定にしておかないと、かえって電気代がかかってしまうこともあるので、注意が必要です。電気温水器を使用した給湯に関する特徴や注意点などについて、確認しておきましょう。

オール電化住宅って何?普通の住宅とどこが違うの?

オール電化住宅とは、ガスの配管がされておらず、すべて電気を使用する住宅です。キッチンでは、IHクッキングヒーターでIH専用の鍋を使って調理します。浴室では、電気料金の安い深夜電力を使ってお湯を沸かし、保温したお湯を溜めて使うことになります。

また居室では、ガスファンヒーターや石油ファンヒーターなどを使わずに、床暖房や蓄熱ヒーター、エアコンを使用します。空気がクリーンなままなので、室内の強制的な換気が不要で、幼児も安全に動き回ることができます。

途中でお湯を使い切ったらどうなるの?

お湯の量は、住宅に設置してあるタンクの容量でも違います。家族が使用する分だけ沸かして使い切ることが、最もコストがかからない効率的な使い方とされています。しかし、朝シャワーを浴びてから帰宅後に再度入浴する場合や、髪の毛が長い知人が泊まりに来る場合など、時に応じてお湯をたくさん使うこともあるでしょう。

そんな一時的に多く使う場合を想定して、最初から大容量のタンクを設置するのは無駄なことです。追い炊き機能つきの電気温水器なら自動的に沸き増しをしてくれるので、お湯を使い切ったからといって、急に冷たい水しか出なくなるということもないでしょう。

2ヒータータイプのものなら、急に少量だけ沸かしたい場合も、効率良く短時間で沸かすことができます。電気温水器のメーカーによりかなり機能が違ってきますが、新しい製品であればあるほど、お湯切れの心配はありません。

電気代がものすごく高額にならない?

電気温水器は通常、電気料金が一番安くなる深夜料金を使用して、お湯を沸かしています。ただし、お湯をふんだんに使い、日中にどうしても沸き増しをせざるを得なくなったら、日中の電気料金を使って沸かすことになるため、電気代が高額になってしまいます。

また、選ぶ電力会社によっては、オール電化プランは深夜料金がかなりの割安で設定されています。その反面、日中に設定されている電気料金が、普通の契約よりも割高になることが多いです。そのため沸き増しだけでなく、日中に在宅していて電気を多く使う世帯では、電気料金も高くなることが懸念されます。

また、入浴時も追い炊き機能や自動保温を使うよりも、高温足し湯をした方が省エネになります。時間をあけずに次々に入浴したり、保温性の高い材質の浴槽を使ったり、浴槽のふたをこまめに閉めたりすると、湯温が冷めにくくなります。

停電の時はどうなるの?

オール電化住宅では、タンクにお湯があれば、停電時でもシャワーや蛇口からお湯が出ます。ただし、電気で湯温を調整できないので、熱いお湯が出ることもあります。しかし、オール電化マンションなどの集合住宅で、給水がポンプ式の場合は、断水と同じ状態でお湯が出ません。

前日の通電作業のために、わざわざ往復の交通費をかけて立ち会って、また旧居に戻って引越し直すのも大変です。新居で誰かに立ち会ってもらえるなら、お願いしておくと良いかもしれませんね。

難しい場合は、引越し当日は少量なら、電気ポットなどでお湯を沸かしてしのぐこともできます。しかし大量にお湯が必要な入浴は、入浴施設や宿泊施設の利用を検討するなどしましょう。