北海道から九州へ!バイクを長距離輸送した場合の料金相場は?

引越しのときには車やバイクは自分で乗って運ぶか、輸送を別に頼むという方法になります。近距離や中距離なら自分で運転することもできますが、これが超長距離の北海道から九州へとなると、いくらツーリングが趣味でも、引越しの最中ではとんでもなく疲れてしまいます。

まして、バイクは天候に左右されるものなので、疲れていたりすると危険を冒してまで運びたくない気持ちもありますよね。ただ、長距離の輸送となるとどのぐらいの輸送料金がかかるのか気になりませんか。

引越し荷物と一緒には運べない

室内の家具や電化製品などの家財道具は引越し業者のトラックに積み込んで運んでもらえます。自転車程度なら軽いし、年季の入った古い自転車ならどこかのすき間に押し込んで運んでもらってもいいでしょう。

しかし、バイクともなると、大きいし重いし、きちんと固定しないで倒れたりすると他の家具を傷つけたりバイク本体にもキズがついてしまうので、引越し業者のトラックでは運んでもらえません。

引越し業者のオプションサービスを利用する

引越し業者のオプションサービスのひとつであるバイクの輸送を別にお願いして運んでもらうことになります。業者としてバイク輸送専用の車両を保有しているところもありますし、提携先のバイク輸送の専門業者に依頼するところもあります。

50ccまでの原付バイクなら、引越しプランの料金内での運搬が可能とする業者もありますが、別料金を上乗せして提携業者に依頼することがほとんどです。輸送する時期によって輸送料金や輸送に掛かる日数が変動することもあるので、事前によく確認しておいた方がよさそうです。

バイク輸送の専門業者に自分で依頼する

もし、自分で懇意にしているバイク輸送を請け負う会社があるなら、そこに頼んでもよいでしょう。知り合いがいれば、多少料金を安く融通してくれるかもしれません。特に知り合いがいなくても、とりあえずはバイクのメーカーと車種を告げて、見積もりを取ってみるのがおすすめです。

見積もり額の安いところに依頼してもいいし、引越し業者へその見積もり書を見せて値引き交渉をしてみるのもいいかもしれません。

北海道から九州!長距離輸送の料金はどれぐらい?

陸送か船便か、全てのルートを一社で請け負うのか、途中に違う業者に委託するのか、など色々な方法が考えられ、その輸送方法により、料金は異なります。また、日数も関係してきます。同じ方面への輸送が何台かまとまってから一気に運べば安くなりますし、少ない台数で運ぼうと思えばコストもかかってくるでしょう。

当然、バイクの排気量が大きいほど、輸送料金もかかります。排気量別の輸送料金をいくつか紹介します。北海道の札幌市から九州の鹿児島県鹿児島市の場合で計算してみました。以下、排気量別の大体の輸送料金を紹介しますので、参考にしてみてください。

  • 125cc以下のバイクの場合
  • 大体の相場は、50,000円から94,000円です。

  • 126〜600cc以下のバイクの場合
  • 大体の相場は、55,000円から112,000円です。

  • 601〜1300cc以下のバイクの場合
  • 大体の相場は、60,000円から120,000円です。

  • 1301以上のバイクの場合
  • 大体の相場は、68,000円から130,000円です。

※2016年11月現在の料金です。排気量の区分が会社により多少異なることがあります。

上記の例のように、業者によりかなりの料金差がありますので、運送方法などよく比較検討をして、値引き交渉をするなどして依頼しましょう。

思ったより高額な輸送料

上の料金例を見てどう思いましたか?同じ区分の中でも、安いところと高いところでは倍の料金差がありますね。引越しの家財の量による見積もりとは違い、大きさが決まっているバイク1台の料金で比較してもこれだけの差がありました。それにしても高いんですね。

観光をかねて自分で運ぶ

ある程度大きなバイクなら、何日かかけてどこかのホテルに宿泊しながら移動しても、案外そちらの方がまだ安上がりな場合もあるかもしれませんね。時間さえあれば、覚悟を決めてゆっくりと観光しながら全国縦断バイクの旅もいいのではないでしょうか。

春や秋の移動にきつくない季節だったら、風景を楽しみながら観光地を縦断して温泉地で疲れを癒すのも憧れますね。引越し業者の家財一時預かりサービスを利用すれば、運び出してすぐ新居に向かわなくても大丈夫です。

新居で本当に必要かよく検討しよう

引越し先の通学や通勤、日々の買い物などの移動手段は何かを考えてみましたか?九州のどの辺になるかによって大きく異なってきますが、交通網の発達した都心に近いなら電車やバスの移動の方が便利で速い場合もあります。

また、バス便が一日に数本しかないような場所ではバイクか車が必要になりますね。子どものいる家庭なら、車での移動が多くなるでしょう。スーパーに行くのにも車が必要な地域なら、子どもの送迎や病院に行くのにも、日中は奥さんに車があった方がいいですね。

雨の日の通勤は奥さんに送迎してもらうことになるのか、レインウェアを着てバイクで通勤するのか、イメージしてみた方がいいですよ。北海道とは違い、雪が降ることは滅多にないでしょうが、それでも冬は寒いです。

駐車場が広ければ、むしろバイクを手放して軽自動車にする手もありかもしれません。それなら、北海道でバイクを買い取ってもらえば高い輸送料も不要になりますね。

本体価格が安かったなら買い替えも視野に

人に安く譲ってもらったり、中古の安いバイクを買ったりして、そもそもバイクの本体価格が安かったなら、無理して高い輸送料金で運んでもらうこともないのではありませんか?北海道でいったん買い取りに出して、九州に引越してから気に入ったものを探してもいいかもしれません。

一番小さなバイクでも最低でも50,000円程度かかるのなら、その辺も検討してみるとよいのではないでしょうか。

バイク輸送の際の注意点は

まずバイクを自走でなく車両に載せて運んでもらうときは、燃料を抜いて空っぽにしておくことが基本です。とりあえず輸送業者の指示を聞いておきましょう。引越し先ですぐバイクを使いたい場合は、輸送に何日かかるのかも事前に確かめておかなければなりません。

それによって、引越し日よりも前に引き取りに来てもらわなければならないからです。業者により、一週間程度かかる場合もありますし、急ぎなら高い料金を払えばすぐに運んでくれる場合もあります。依頼した輸送会社とは別に、エリア別で提携先の他の輸送会社が入ることがあります。

追加料金がかかったりしないか、万一の補償の内容など、確認しておきましょう。年度末の物流関係の車両が多くなるような時期は、トラックが出払ったり、道路が渋滞したりして、長距離輸送の効率が悪くなることがあります。

そんな時期には、他の時期よりも料金を高く設定している業者もあります。インターネットの参考料金を鵜呑みにせず、実際に業者に直接問い合わせましょう。

まとめ

大型バイクなら100,000円前後かかってしまいますね。小さな子どものいる家庭では、何かと家族で車で出かけることが多くなり、一人でバイクで休日に出かけることはめっきり減るのではないでしょうか。

輸送料の高額な大きなバイクを手放して、現地で小型のバイクに買い替えるのもひとつの方法ですが、バイクが趣味で、どうしても愛着のある手放せないバイクならよく調べて納得のいく方法で運んでもらいましょう。