午後便やフリー便を利用すると引越し料金が安くなる

引越し業者では、お得に引越しができる色々なサービスやキャンペーンを打ち出しています。

多くの業者では、半日程度で終わる引越しを、午前便、午後便、フリー便などで価格帯を分けて取り扱っています。

条件が合えば、通常の半額程度でお得に引越しをすることもできます。特におすすめなのが「午後便」と「フリー便」です。

見積もりに来てもらう前に、割安な午後便・フリー便について知っておいた方がいいことを紹介します。

午後便のススメ

午後便は午前便に比べると値段が安いです。それはなぜでしょうか?

午後便が安い理由

引越しはいくら小規模の引越しでもしなければならないことが多く、時間もかかり、搬入作業は業者に任せるにしても、肉体的にも精神的にも疲れるものです。

そのため、開始時間が確定していて、明るいうちに引越しが終わる午前便が人気となります。

需要があるということは、料金が割高となるのは否めません。

それに比べ、終わる時間が遅くなることもあるため、時間に余裕のある人や荷解きが翌日になっても構わない人でないと選びにくく、需要が少なくなります。

ですから、午後便は午前便より安く設定できるわけです。午後便なら、値引き交渉も成功しやすいでしょう。

午後便は「午後一番」という意味ではない

引越し業者では1日に2軒の引越しを行う場合に、1軒目を午前便、2軒目を午後便と呼びます。

“午後”だからといって「お昼休憩の後の1時ぐらいから作業開始かな」と漠然と考えているとしたら、それは大きなタイムロスを生んでしまいます。

午後とはお昼の0時から夜の12時までの時間帯をさします。

つまり、場合によっては午後8時からの作業開始というのもあり得るのです。

業者側と依頼者側の認識の違いが元でトラブルになるのを防ぐため、「1便・2便」という表現をする業者もいます。

午後便の6つのメリット

午後便のメリットは大きく6つあります。

  1. 午前便よりも安い料金で済む。業者により5,000円〜1万円ほど安い
  2. 役所に手続きに行ったり、掃除をしたり、近隣に挨拶したり、午前中を有効に使える
  3. 使った布団を乾燥してから梱包できる
  4. 朝食をゆっくり食べられ、後片付けをしてから食器を梱包しても、じゅうぶん間に合う
  5. 他で作業を終わらせたチームが合流して、大勢で一気に短時間で終了することがある
  6. 身内や知人にお手伝いを頼むにも早朝よりは気がラク

午後便の6つのデメリット

同じく、デメリットも6つあります。

  1. 実際の開始時間が直前にならないと分からない
  2. 1軒目がスムーズに終わらないと開始時間が遅くなる
  3. 夜遅い作業になった時に近隣の目が気になる
  4. ガスの開栓が翌日になることもあり、お湯が使えない
  5. 開梱作業が当日中に終わらない
  6. 作業員が疲労していて作業効率が悪くなることもある

このようなことも含めての低価格だと割り切りましょう。応援部隊が来てくれることもあります。

午後便利用で気をつけたいこと

予定よりも引越し作業が早まることもあります。荷物の梱包などは余裕を持って準備しておきましょう。

遅くなると、街灯がなかったり玄関灯がつかないことがあります。

日没後まで作業がかかりそうな時は、荷物の搬入時に足元が見えるように懐中電灯や電気スタンドなどを準備しておきましょう。

ダンボールもどの部屋に運ぶのかを、暗い中でもハッキリと分かるように見やすく書くようにしましょう。

転居先の鍵を当日受け取る場合は営業時間外での入手方法を確認し、当日からガスを使いたい場合は時間外になった場合の対応を業者にあらかじめ確認しておきましょう。

午後便に向いている人

荷物量の少ない人や、時間の融通がきく人におすすめです。また、直前まで荷物を梱包する暇がなく、引越し当日午前中に人手を借りて一気にやる場合も、午後便の方が都合がいいでしょう。

一方で、荷物量が多かったり、時間の融通が効きづらい方は、午前便がよいでしょう。

フリー便のススメ

「フリー便とは何か」を正しく把握すると、フリーの良さ・悪さが見えてきます。しっかり把握しておきましょう。

フリー便の意味を正しく理解していますか?

フリー便の“フリー”という言葉の持つ意味は、自分が自由に引越しの時間を指定できるということではありません。

午前便、午後便の違いは分かっていても、この“フリー”の意味を取り違える人が多いので気をつけましょう。

フリー便とは、引越し日だけを決め、業者の都合に合わせて作業を行うもので、開始時間はいつになるか分からない、というものです。

自由に融通がきくという意味ではありませんので、正しく理解した上で契約するように注意しましょう。

フリー便とはいっても、何段階かの時間帯を指定できる業者もあり、料金や値引き率も時間帯により異なります。

前日に大体の予定時間を伝えてくれる業者もありますが、当日にならないと分からないという業者が多いです。

こればかりは業者の都合というよりも、当日引越しを予定している他の客の都合という場合がほとんどなので割り切るしかありません。

フリー便が安い理由

フリー便は引越し作業開始時間が直前まで決まらず、身内や知人にお手伝いを頼みにくいものです。場合によっては作業が深夜に及んでしまうことも覚悟しなければなりません。

そのため、フリー便を積極的に利用しようという人が少ないことから、料金がかなり安く抑えられています。

業者側の事情としては、国土交通省の約款で、契約済みの引越しのキャンセルは前々日までは無料ということが法律で定められています。

しかし、急にキャンセルされても、その作業時間分の丁度いい枠に、急に別の引越しが受注できることはほぼありません。

そのような時に、キャンセル分が減収とならないよう、あらかじめ穴埋めの作業を他に用意しておきたいという需要があり、その分でもフリー便は料金が安く抑えられています。

フリー便の4つのメリット

フリー便のメリットは4つです。最も大きいのは1つ目の「金額の安さ」です。

  1. 午前便や午後便を頼むよりも安く、午前便とくらべて、業者により30〜50%程度の差がある
  2. 運がよければ、朝イチでやってもらえることも
  3. 前の引越しが早く終われば、それだけ早い時間から始められる
  4. 他で作業を終えた応援部隊が合流し、あっという間に終わることがある

フリー便の7つのデメリット

一方で、デメリットも7つあります。午後便のデメリットとも共通します。

  1. いつ始まってもいいように準備して待機する必要がある
  2. 待ち時間を計画的に使えない
  3. 作業が深夜に及ぶこともある
  4. 夜逃げだと思われるかもしれない
  5. 作業員が疲れ切っていて効率が悪い
  6. もしくは、早く終わらせようとして作業が荒っぽくなる
  7. 時間帯によっては、近隣に最初から悪感情を持たれかねない

フリー便利用の際に気をつけたいこと

開始時間がいつになるか分からないので、万が一、早朝から開始するかもしれない場合を考え、荷物は全て梱包して準備万端にしておかなければなりません。

冬などは、家財道具を梱包し終えて暖房器具が使えない場合は、風邪をひかないよう近所で暖をとれる場所を探しておきましょう。

乳幼児のいるご家庭は、預かってもらった方が安心です。

荷物をまとめ何も使えない場所で、ただじっと業者を待つのはつらいものがあります。待ち時間を楽しく過ごす工夫をしましょう。

もちろん業者からの連絡があれば、すぐに帰宅できないといけません。

フリー便に向いている人

荷物の少ない近距離の引越しを考えている人や、何はともあれ引越し料金を安く済ませたい人におすすめです。

自分の思い通りに事が運ばなくてもイライラしない人や、待ち時間が苦にならない人も向いています。

まとめ

午前便、午後便、フリー便の特徴を理解し、メリットとデメリットを考え合わせた上で、最適な便を利用するようにしましょう。

同じ便名でも業者により若干の違いがあります。見積時には見積もりに来た一社目の説明だけで判断せず、各社ごとにそれぞれの“便”の説明をしてもらうべきです。

契約した後に自分の思っていた内容と違うといっても、あとの祭りです。

最低でも3社の説明を聞き、見積もりを比べれば、時間を優先すべきか、安さを優先すべきかが見えてきます。

各社の特徴をまとめておき自分に一番合った引越し業者を選びましょう。