狭い部屋で広く暮らす知恵大公開

一人暮らしのスタートはワンルームマンションという人が多いのではないでしょうか。駅からの距離や場所、周辺の環境など人によって家に何を期待するかは違います。

たとえば、駅近という利便性やとにかく家賃が安いほうがいいという経済性を重視するなら、部屋の広さは犠牲にせざるを得ません。でも、狭いワンルームでも工夫次第では広く暮らすことだってできるんです。

広く見える部屋の作り方

同じ大きさの部屋でも、なぜか広く感じる部屋と狭く感じる部屋があります。ということは、物理的な大きさを変えることはできなくても「広く暮らす」ことはできるということです。狭い部屋を広く感じさせるにはいくつかコツがあります。

コツその1 : 壁を見せる

収納がないから壁面いっぱいに天井までの壁面収納をつければスッキリ暮らせるんじゃないかと思ってるあなた、その考え方は間違っています。狭い部屋に無理やりたくさんの物を詰め込む努力をするのではなく、物を置かない、増やさない努力をしましょう。

部屋を広く見せるには、何も置いていない壁の面積をなるべく増やすことです。ほんの10センチの隙間も見逃さず、ぎちぎちに物を詰め込む「自称収納上手」な人の部屋って、実際に行ってみるとものすごく息苦しく感じるものなんです。

コツその2 : 低く暮らす

同じ大きさのものでも、下から見上げると大きく見えますよね。普段から目線をなるべく低くするために、テーブルではなく床に座って食事をする座卓スタイルにするとか、ソファもロータイプにしたり、あるいはソファ自体を置かず、床に置いた大きめのクッションに座るようにします。

コツその3 : 高い家具は置かない

コツその1とその2の合わせ技です。たとえばタンスを置くのであれば、背の高い洋服ダンスはどうしても視点が上にいって圧迫感を感じてしまいます。その点、低いロータイプのチェストにすれば見える壁の面積も増えますし、心理的圧迫感がありません。

高い家具を置かないメリットはもう一つあります。それは地震対策です。家が無事でも倒れてきた家具によって命を落としたり、大けがをしてしまった人はたくさんいます。

自分の家なら背の高い家具は壁に固定できますが、賃貸住宅ではそうはいきませんよね。何かあってからでは遅いんです。いざという時の安全まで考えておきましょう。

コツその4 : ベッドをあきらめる

最近はベッド生活が当たり前になってきたせいか、まずはベッドが絶対に必要と思いこんでいる人が多いようですが、実はそんなことはありません。食べるときにはちゃぶ台を出し、寝るときにはちゃぶ台をしまって掃き掃除をし、そこに布団を敷いて寝る。

昔ながらの日本スタイルで暮らしてみると、同じスペースがびっくりするほど広く感じます。「ベッド一つないだけでこんなにも住み心地が変わるのか」と感動しますよ。ただし、万年床はだらしなくなるし体にも悪いので、毎日布団を入れられる押入れがあることが条件ですが。

海外では”Futon”といって、日本の布団よりぶ厚いマットレスのような「布団」がすっかり市民権を獲得しています。

海外のFutonは木製のすのこ状になっているフレームとセットで売っていて、昼間はフレームを半分立ててロータイプのソファとして使えるようになっています。また、欧米は体が大きい人が多いため、一般的なマットレスだとスプリングコイルがすぐにダメになってしまう人の多くもFuton愛用者です。

残念ながら布団の本家日本ではこのタイプのFutonはあまり目にしませんが、布団生活をするなら、下にすのこを敷くアイデアは夜湿気が放出されるので、快適に使えるのではないでしょうか。

コツその5 : 家具の色と形に工夫する

同じ家具でもなるべく淡い色のものに統一しましょう。そして、インテリアは「抜け」を意識してください。大きな家具で場所をふさいでしまうのではなく、たとえばワイヤータイプのシェルフなど、家具の向こう側が見えるようなものがベストです。

テーブルや椅子を置くのであれば、がっちりした重厚な造りのものよりは、華奢なデザインのもののほうが大きさは同じでも圧迫感なく狭い部屋にマッチします。

コツその6 : ベランダを部屋の延長にする

ベランダがあるなら、ベランダに床の色となるべく同じ色のすのこなどを敷き、床と同じ高さに底上げします。これだけでベランダとその先の空間に部屋との一体感が生まれ、ぐんと部屋が開放的になります。

ただし、ベランダに置いたすのこの下はゴキブリの格好の住処になりますので、晴れた日に定期的にすのこを上げて掃除をしなければいけません。

まとめ

部屋の大きさは同じでも、使い方や家具の選び方によって心理的に感じる広さはまったく変わってきます。色々とコツを書いてきましたが、部屋を広く見せるには整理整頓より有効な技はありません。

余計なものは持たず、常にあるべき場所に最低限あるべきものがある。これがベストです。部屋が狭いと嘆いているあなた、まずは掃除から始めましょう。