一人暮らしでもワンランク上の料理がしたいなら

一人暮らしを始めてみると自分自身の未知の部分に驚くことがよくあります。大雑把だと思ったら意外と几帳面だったり、あるいはその逆だったり。一人暮らしで必要にせまられてやっている間に、気付かなかった才能が開花して料理の達人になってしまう人もいます。

しかし、一人暮らしのキッチンはスペースも調理家電も限られていますよね。それでもプロもびっくりの料理を作りたいという人、おすすめなのが、コンベクションオーブンです。

コンベクションオーブンってなんだ?

オーブンと聞くと、鶏の丸焼きやらキャセロールやらケーキやら、本格的に調理をする人のものというイメージで、一人暮らしなら絶対必要なものは電子レンジ、それにプラスするならオーブントースターというのが一般的なキッチンです。

でも、オーブントースターをコンベクションオーブンに代えてみると、あら不思議、ほとんどの料理がおいしくなるだけでなく、買ってきた素材の温めなおしや話題の油を使わないノンフライ唐揚げまで、料理のバリエーションが広がりまくります。

コンベクションオーブンのしくみ

電子レンジは中に入れた食品にマイクロ波を照射することで、食品の中に含まれる水を細かく動かし、その摩擦熱で食品を温めます。当然水分の少ないものは温まり方が遅いし、水分量にばらつきがある場合には熱ムラもできます。

オーブンは庫内の熱や赤外線を使って、食品を調理します。最近の電子レンジは「オーブンレンジ」と言って、電子レンジにオーブンの機能を持たせていて、一見一台で二度おいしいように思われますが、実際に使ってみると廉価帯の電子レンジのオーブン機能は電気を食う上にパワー今ひとつで時間もかかり、どっちつかずのあまり使いでのないものだということに気付きます。

そこで「毎日トーストも食べるし、いっそのことオーブンか安いオーブントースターを買おうかな」となるわけです。ちなみにオーブンとオーブントースターの違いは、ざっくり言えば温度と時間を細かく設定できるかどうかだと思っていいでしょう。

そんなオーブンを買おうかと考えている人にぜひここでおすすめしたいのがコンベクションオーブンです。コンベクションオーブンはオーブンにファンがついているものだと考えてください。

オーブンは熱源に近いところは焦げているのに、中は生焼けということが起こりがちですが、コンベクションオーブンは小さなファンが常に熱風を中で循環させているので、温めムラができにくく、効率良く全方向的に中の食材に熱を加えることができます。

コンベクションオーブンをおすすめする理由

ファンがあるかないか、普通のオーブンとの違いはこれだけですが、この小さな違いができ上がりに大きな差をもたらしますよ。

意外とお手頃

コンベクションオーブンをおすすめする第一の理由は、お手頃だからです。お値段はオーブントースターとさして変わりません。探せば1万円を切る値段で見つけることができます。

さらにもう一つお手頃なのが、サイズの小さいものがあるので一人暮らしのキッチンにもフィットするということです。たとえば朝はパン食という場合、トースターでパンを焼いている間にフライパンで別のものを調理するのが一般的ですが、熱効率がいいコンベクションオーブンだと、パンを焼いている横で耐熱容器で一人分のおかずを一緒に作ることもできます。

また、構造的にはシンプルなので外寸と庫内サイズがあまり違わないため、見た目よりも大きいものが入ります。オーブントースター並のサイズなのに、たとえばスポンジケーキ台や、若鶏サイズなら鶏の丸焼きなんていうのもできるんです。クリスマスには大活躍でしょう。

使い勝手がいい

コンベクションオーブンは、本格的なオーブン料理を作るときだけでなく、日常の中のちょっとしたシーンで大活躍します。たとえば、外で天ぷらやコロッケなどの揚げ物を買ってきた場合、電子レンジで温めると油がもどってべちゃっとしてしまいますし、トースターやグリルでは中まで温まる前に焦げてしまったりします。

諦めて冷たいままの揚げ物を食べていた人には、ぜひコンベクションオーブンを使ってほしいと思います。余分な油はぽたぽたと落ち、言わなければ絶対に揚げたてとしか思えないクオリティに温まりますから。

話題のノンフライヤーとして

ここ数年、健康に気を使う人やダイエット中の人の間で話題なのが、ノンフライヤーです。食材を油で揚げる代わりに熱風で火を通すものですが、これ、基本的にコンベクションオーブンとしくみは同じです。ということは、コンベクションオーブンでも同じものができるということです。

いつもと同じように下味をつけた鶏肉をコンベクションオーブンに入れておくだけで、油を使わない唐揚げのでき上がりです。カロリーを気にする人だけでなく、揚げ物は怖くて苦手という人、一人分だから油の処理が面倒だしもったいないという人にもおすすめです。

さらに少量の油を表面にスプレーすれば、外側はカリカリなのに中はジューシーで、でき栄えは普通の唐揚げに遜色ありません。

お魚好きの強い味方

魚を焼く際にはガスコンロのグリラーで焼く人が多いと思いますが、掃除が面倒な上にどうしても油が落ちるので頻繁に魚を焼いていると、コンロそのものの寿命は短くなります。賃貸住宅の場合は、汚れや傷みを理由に敷金から引かれるかもしれません。

それが嫌で、家では焼き魚は控えるか、フライパンで焼いているという人も多いのですが、やっぱりじゅうじゅうと脂を落としながらグリルするのとフライパンでソテーするのでは、おいしさが違います。かと言って専用のフィッシュロースターを買う余裕も置く場所も一人暮らしではきついですよね。

コンベクションオーブンは魚を焼くのにも使えます。しかも煙や臭いもほとんどありません。オーブンなので自分の好きな温度で好きな時間焼くことができるので、ちょうどいい塩梅を見つけたらもう手放せなくなるでしょう。

デザインがかわいい

特にワンルームタイプでキッチンが部屋から丸見えという場合、キッチン家電の見た目にもこだわりたいですよね。コンベクションオーブンは実は大きさやデザインのバリエーションが多く、自分の好みにぴったりなものを見つけやすいのです。

前に扉を開ける電子レンジタイプのものもありますが、中にはまるごと強化ガラス製のお鍋の形のものもあり、これがかわいいです。

キッチンカウンターに置いておくと、ほんわりと明るく、まるで50年代アメリカのダイナーかポップコーンマシンが家にやってきたようで見ているだけで楽しくなります。また実用的な面でも、一々扉を開けて中の温度を下げることなく、ひと目で調理具合が見られるというメリットがあります。

もちろん強化ガラス製なので使ったらまるごと洗剤で洗えるというのも◎でしょう。

電気代が安い

マイクロ波を照射する電子レンジや、均等に温めるために時間がかかるオーブンより、熱風で一気に温めてしまうコンベクションオーブンは時短・節電になります。焦げにくいのでコツさえ掴んでしまえばお任せで調理してもらえるので、時間も有意義に使うことができます。

まとめ

料理はできたほうが楽しいし、自分の健康管理のためにも自炊はぜひともおすすめしたいのですが、最初からあれやこれやと欲張って揃えるよりも、少しずつやっていく上で自分に必要なものを少しずつ買い足していくのがいいのではないでしょうか。

どんな料理ができるか考えるだけでワクワクしますよ。