壁に子どもが落書き!?釘で空けてしまった穴はどうする?

描いてはいけない場所の落書き。案外芸術的な作品だったりするとしばし魅入って写真を撮ってしまったりしますが、賃貸住宅ならそのまま見過ごすこともできません。落書きやクギやネジ穴は、退去するときに修繕費がかかってしまいます。

少しでもきれいにして修繕費を払わずに済むように、なんとか自分でやれるだけやってみましょう!

敷金に関わる!できるだけ修繕を

賃貸物件を退去するときには、原状回復義務があります。これは、自分が入居したときと同じような状態にして退去するというルールです。

それができていないときに、先に預けた敷金の中から内装工事やリフォーム、ハウスクリーニングなどの修繕費を差し引き、その残りを返却してくれるというシステムになっています。

畳や壁の日焼けは通常の自然損耗とみなされ、それに対しての修繕費は支払う必要がありませんが、入居者が故意に汚したり壊したり傷をつけたりしたものに関しては、入居者の負担で修繕をしなければなりません。

細かく言うと、入居年月やそれまでの消耗の度合いにより何割かは大家さん側も負担することになり、入居者が全額支払うということもないのですが、何もなければ一銭も払う必要はないので、できれば何もないに越したことはありません。

叱ることも重要

子どもがスケッチブックや画用紙に絵を上手に描けるようになると、周囲の大人が大げさに褒めたりしますよね。上手に描くと喜んでくれるから、もっと大作にチャレンジしたくなるのではないでしょうか。部屋の白い壁紙に描かれた作品を見て悲鳴を上げることがあります。

元はと言えば子どもの手の届くところに描くものを置いてしまった自分が悪いのだ、と落書きをしてしまった子どもを責めるわけにもいかず、そのままなかったことにしてしまう親御さんもいるかもしれません。

しかし、やってはいけないことをいけないと教えるチャンスを逃してしまっては、また同じ失敗をくり返してしまうかもしれません。賃貸住宅ですべての部屋に落書きをされてしまっては最初に預けた敷金だけでは到底収まらない事態が予測されます。そうなる前にきちんとやってはいけないことを教えておきましょう。

何で描いたかを確かめる

描いたものの成分により、消す方法が変わってきます。描いた跡を見ればわかりますね。

クレヨン

水拭きできるビニール製のクロスの汚れ落としの方法です。

1. 渇いた布で乾拭きをします。きれいな面を当て何度かくり返します。

2. ある程度薄くなったところで、古歯ブラシに歯磨き粉をつけ軽くこすります。

3. 固く絞った濡れ雑巾で拭き取ります。

4. 乾いた布で乾拭きをして仕上げます。

水拭きできる素材の壁なら比較的落としやすいですが、布や紙素材の壁紙は少しは薄くなっても完全にはきれいにならないので、染料が染み込んで定着する前に、落書きを発見したらなるべく早く処置をするようにしましょう。

水性インク

なるべく奥に染み込まないうちに早めの対策が必要です。

1. 濡れ雑巾で汚れを広げないように拭き取ります。

2. 住まいの洗剤を薄めた液で壁紙の奥に沁みこませないように気をつけながら、布に汚れをうつすように拭き取ります。

3. 水で絞った布で洗剤分を拭き取ったあとで、乾いた布で乾拭きします。

4. 色が薄く残っている場合は、白壁なら薄めた漂白剤で綿棒や古歯ブラシで少しずつ変質や変色がないか様子を見ながら漂白を試してみましょう。その後、何度も水ですすいだ布で漂白剤の成分を拭き取ることが大切です。

油性インク

化粧品のクレンジングクリームやオイル、マニキュアの除光液を少量つけて落とす方法があります。

1. 綿棒や古歯ブラシや布にほんの少量つけて目立たない部分で試してから行いましょう。

2. 汚れに馴染ませるように塗ったあと、すぐに乾いた布で拭き取ります。

3. 汚れ落ちの状態を確認し、塗る量や時間を加減しながらくり返します。

あれば無水エタノールを綿棒や布に少量染み込ませて汚れを拭き取る方法もありますが、布の壁の場合は汚れが滲んで広がり余計に目立ってしまうことがあるので気をつけましょう。

色々な方法で手を尽くしても汚れが落ちないときは、壁紙を貼り替えるしかありません。かといって、賃貸の場合は、新しくしてもまた汚してしまうかもしれません。退去までそのまま見ないふりをするか、子どもが二度と落書きをしない年齢に達するまでは我慢をすることになるでしょう。

そうならないためにも善悪の判断のつかない子どもの手の届かないところに危険なものや筆記用具などを置かないことは、親の務めでもあります。

クギやネジの跡を目立たなくするには

画びょう程度の小さな穴なら見逃してくれるかもしれません。その場合の補修も白壁なら文房具の修正液などで小さく塗れば隠れてしまいますが、クギやネジになると穴も大きくなり目立ってしまいます。

白木の柱や鴨居、長押などにクギを打った場合

クギやネジ穴の補修は、できるだけ目立たなくすることに重点をおきます。

1. 穴の周りが盛り上がっていたら240番ぐらいのサンドペーパーで平らにします。

2. 白木専用クリーナーを付属のスポンジにつけて丁寧に塗ります。このときに手垢などの汚れもきれいにしておきましょう。

3. 目立つ穴はウッドパテを注入するか、爪楊枝を埋めて補修します。穴が大きければ割り箸でも構いません。穴の深さより1mmくらい長くカッターで切っておきます。その後、金づちで叩いて平らに仕上げましょう。パテ埋めしたものは、乾いたらはみ出たパテをサンドペーパーで平らにします。

4. 乾いたら水性ニスを木目に沿って塗ります。2度塗りして仕上げましょう。

塗装長押や柱の補修

塗装をしてある長押の穴は黒っぽく目立ちます。この場合も上記の白木の修繕方法と同じように、空洞になった穴を埋める作業をします。

1. ウッドパテや、楊枝や割り箸の先で穴を埋めます。

2. 刺さっている爪楊枝のはみ出た部分を丁寧に、カッターの刃を寝かせて塗装面を削らないように、表面が平らになるように切り落とします。

3. 塗装面を傷つけないように、埋めたものと長押の凸凹や段差を消すように240番ぐらいのサンドペーパーで丁寧にこすります。

4. 表面と同じ色の水彩絵の具やアクリル絵の具に水を混ぜずに調色して筆で塗りましょう。塗装色が白なら文房具の修正液が使えます。

壁のネジやクギの跡

クロスの穴うめ用のアクリル充てん剤がホームセンターのDIYコーナーで入手できます。ホワイト、アイボリー、ベージュなどの色違いがありますので、自分の部屋の壁に一番近い色を選びましょう。

1. ホコリや石膏ボードの粉をきれいに払ってから、充てん剤のノズルの先を穴に当て容器を軽く押して埋めます。充てん剤を爪楊枝につけてから少しずつ埋めていってもいいでしょう。

2. 穴うめ材と壁の色の違和感がなく傷跡がどこかわからなくなれば成功です。

3. もし、色味が若干違うなら、充てん剤が乾いてから壁紙に合った色を水彩絵の具やアクリル絵の具で調色して細筆で塗る方法もあります。このときは絵の具を薄めるための水は入れないでください。

まとめ

賃貸住宅を退去するときに修繕費があまりに高額になり痛い思いをした人は、次から気をつけて壁紙を汚したり傷をつけたりしないように心掛けることと思います。

壁紙の汚れはほんの一部分かもしれませんが、そこだけを交換ということにはならず、その部屋のすべての壁紙を貼り替える必要があります。広い部屋であればあるほど高額になることがわかるでしょう。

入居者の不注意による汚れや損傷はできるだけ目立たないように修繕し、敷金全額返還を目指しましょう。退去時の原状回復については、こちらの「引越し前の掃除はどの程度まで必要?退去時の原状回復とは」の記事の内容も参考にしてください。