財布にも身体にも地球にも優しいナチュラルクリーニング生活を始めましょう

一人暮らしはスタートが肝心です。掃除のペースを作ってしまえば気持ちのよい生活ができますが、最初にダラダラしたりつまずいたりしたら、部屋はあっという間に友達の一人も呼べない汚部屋となってしまうかもしれません。

なるべく少ない労力と出費でお部屋をきれいに保つキーワード。それがナチュラルクリーニングです。

ナチュラルクリーニングとは

ナチュラルクリーニングとは、その名の通り自然なものの力を利用した掃除術のことです。考えてみれば昔から日本人は掃き掃除の際にお茶殻を使ったり、床板のつや出しに米ぬかで磨いたり、「おばあちゃんの知恵」的なナチュラルクリーニングを行ってきました。

今は便利で安い掃除道具はいくらでも手に入りますが、安易にあれもこれもと買う前にもう一度ナチュラルクリーニングの良さについて考えてみませんか。

最小限のもので最大の効果を

引越し当初は張り切ってあれもこれもと掃除道具を買い込みたくなる気持ちもわかりますが、ちょっと待ってください。一人暮らしの部屋にそんなに収納スペースはありませんよ。

また、ちりも積もれば山となり、お風呂用洗剤、カビ取り洗剤、トイレ用洗剤、レンジ用洗剤、フローリング用洗剤、ガラス用洗剤などなど買い足していくと金額もばかになりません。その上一人暮らしの狭い家では一つの洗剤を使い切るのも大変です。

その点、ナチュラルクリーニングは一つで何役もしてくれるので場所も取らず、お金の節約にもなります。

ナチュラルクリーニングはここからはじめよう

ナチュラルクリーニング生活をはじめるにあたって、まず最初に手に入れたいのがクエン酸とセスキ炭酸ソーダです。

家の中の汚れには酸性のものと、アルカリ性のものがあります。油汚れや手あかなど酸性の汚れにはアルカリ性のセスキ炭酸ソーダを。水あかやカルキなどアルカリ性の汚れには酸性のクエン酸を使って汚れを中和することによって落とします。

とてもシンプルですが、普段目につくような汚れはこの原則だけでほぼすべて落ちます。

セスキ炭酸ソーダとは

よく知られている重曹とよく似ていますが、重曹よりもアルカリ度が高く、それだけ汚れ落ちのパワーも強力です。重曹よりも水に溶けやすく、セスキ水を作ってスプレーできるので使い勝手がよく、どちらかを選ぶならこちらがおすすめです。

クエン酸とは

レモンや梅干しなどを食べた時に感じる酸っぱさがクエン酸です。食用のお酢でも代用できますが、お酢は掃除中や掃除後の臭いが気になるという人も多く、無臭のクエン酸のほうが広範囲に使えます。

お弁当に梅干しを入れるのと同じように抗菌作用があり、トイレのアンモニア臭の消臭にも抜群の力を発揮します。

  セスキ炭酸ソーダ クエン酸
レンジの油汚れ

 

ドアノブ

 

家電の手あか

 

食べこぼし

 

ペットのそそう

 

流しのくもり

 

お風呂の鏡のウロコ

 

他にもいろいろとおすすめのナチュラルクリーニング資材はあるのですが、初心者さんはまず100円ショップでも手に入るこの二つからはじめてみましょう。

使い方はスプレーするだけ

セスキ炭酸ソーダもクエン酸も、普段の掃除にはスプレーボトルに水を入れ、小さじ1杯程度を入れてシャカシャカと振れば準備はOKです。

濃度も汚れの度合いによって自由に変えられるので、使いながら様子を見て調節しましょう。軽い掃除なら、スプレーして水拭きするだけ。特に何の力もコツもいりません。

簡単に落ちない汚れは

スプレーしてさっと拭いただけでは落ちないような汚れにはパックが効果的です。古い油汚れがこびりついてしまったレンジは、濃い目に作ったセスキ水にキッチンペーパーを浸してしばらくパックします。

お風呂場のドアや隙間に埃を含んだ水あかがこびりついている場合は、キッチンペーパーでクエン酸水をパックします。

心配なら掃除の後は中和を

濃度が薄いものならスプレーした後に水拭きをすればいいのですが、汚れが頑固で濃度が濃いものを使った場合には、家や家具を痛めたり白残りしたりすることがないよう、セスキ水掃除の後にはクエン酸を、クエン酸掃除の後にはセスキ水をスプレーして中和させ、さらに水拭きをすれば完璧です。

ちょっと上級編、香りも楽しもう

セスキ炭酸ソーダもクエン酸も無臭ですが、好きなアロマオイルを数滴たらすと掃除中も掃除後もいい香りで気分がアップします。

ただし、アロマオイルの中には壁紙などを変色させるものもあるので、注意書きをよく読んでください。使う直前にはよくシャカシャカとスプレーボトルを振ってからスプレーしましょう。

ナチュラルクリーニングの注意事項

お財布にも家のスペースにも優しいナチュラルクリーニングですが、いくつか注意点があります。

肌の弱い人は手袋を

一般的な洗剤に比べて肌へは優しめですが、それでもセスキ炭酸ソーダにはタンパク質を溶かす作用があるので、濃度の濃いものを長時間使用する時にはゴム手袋はしたほうが安全です。敏感肌の人は、普段から手袋と使用後のハンドクリームでのケアはしましょう。

使わないほうがいい場所も

畳や白木はセスキを使うと変色するおそれがあるので、使わないほうが無難です。また、アルミ製品もアルカリに弱いので使わないでください。

クエン酸は一部の漂白剤やカビ取り剤など、塩素系の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生して大変危険です。絶対に一緒に使ってはいけません。

あれもこれもと掃除用品を買い込んで、結局それが埃をかぶってじゃまになってしまう、なんていうミスを防ぐため、まずは住まいの掃除はセスキ炭酸ソーダとクエン酸、この2つからはじめましょう。

びっくりするほどきれいになるのを実感できますよ。