引越し業者の営業マンが下見にくる前に荷物はできるだけ減らそう

引越し料金は単身者と4人家族の引越しではどちらが安いでしょうか?

当然、単身者の方が荷物の量が少ないので料金は安くなります。
何が言いたいかというと、「荷物の量を減らせば、引越し料金を安く抑えることが可能」なのです。

新居で使わない物まで運送費を出して運ぶ必要はありません。無駄をなくして、どんどん荷物を減らしましょう。

なぜ荷物を減らした方がいいか?

荷物の量が多いと、それらが全て収まる大きなサイズのトラックが必要になります。
軽トラックから大きい物では10tトラックなどがあり、その中でもショート、ロング、ワイドなど、トラックの種類は各社様々です。

使うトラックが大きくなるにつれ、段階的に料金が高くなっていくシステムはどこも共通です。

さらに、荷物の量が多いということは、それを運ぶ作業員の人数も多く必要になるので、人件費がプラスされます。
作業時間も増えると、時間料金制で引越し料金を算出している場合は不利になります。

転居先の玄関前の道幅が狭い場合や、細い路地を通り抜けなければならない場合などは、大きな車両ではなく小さめの車両2台で輸送することになります。

そうなるとガソリン代や有料道路代も実費請求となれば2倍かかります。
できることなら荷物を減らして、1台で済めばそれに越したことはありませんね。

100kmを超える長距離の距離制料金適用の引越しでは、車両留置料が発生します。
これは、大きなトラックが道を塞いで一か所に留まり、他車の通行を妨げるペナルティ料金と捉えると分かりやすいでしょう。

積載量が6t以下の車の場合、120分までは無料となっていますが、それを超えると30分ごとにトラックの大きさに応じて一定額が加算される仕組みになっています。

つまり、荷物の量が多いほど積み下ろしに時間が掛かりますし、トラックサイズが大きければ加算額も高額になります。

100km以内の時間制料金適用の場合でも、荷物の量が多ければそれだけ積み下ろしに時間がかかり費用が嵩みます。

以上のことから、荷物が多ければ多いほど、色々な面で引越し費用がより高額になってしまうことがお分かり頂けたと思います。
そのため、なるべく運ぶ荷物を少量に減らすことが重要です。

荷物を減らすための9つのポイント

必要最低限の物だけで生活をするミニマムライフを送っている人には関係のない話ですが、実際は大半の人が物に溢れた生活を送っているのではないでしょうか。

よく見渡すと必ずしも必要でない物も相当数あることでしょう。そういった物を処分するのに引越しは良い機会です。

では、実際に荷物を減らすためにはどうしたら良いのでしょうか。

ポイント1: 不要品の処分

最も基本ですが、「不要品」は引越しの機会にできるだけ処分しましょう。

  • サイズの合わなくなった服
  • お祝いやお返しで頂いて、箱に入ったまま出番のない食器や寝具
  • いつか読もうと思ったまま忘れ去られた本
  • 使いこなせなかった楽器
  • 古いゲーム機

など。

使える物は知人に譲ったり、リサイクル業者に買取りを依頼したりしましょう。
自分では不要と思える物が、意外な高値がついたりするかもしれませんよ。

日程に余裕がありタイミングが合えば、フリーマーケットで一気に処分するのもちょっとしたお小遣い稼ぎになります。

ポイント2. 使えないもの・壊れているものの廃棄

  • 子供の買い替える予定の自転車
  • カビが発生している家具
  • ガタついてきたロッカータンス
  • 蝶番部分がずれてきた食器戸棚
  • 引き出しが開閉しにくい収納家具

などはありませんか。

ベテランの引越し作業員から「この家具の背板が湿気で歪んでいる。次の引越しに耐えられるか分からない。」と指摘されたことがあります。
引越し当日だったためどうすることもできず、転居先で処分しました。

安い材質の家具は傷みが早く、背板が反りボロボロで、全体も歪み、前面は扉の開閉もしずらい状態でした。
高さのある家具は何度も長い間揺られて輸送されると歪みやすくなるようです。

傷んだ家具を処分してトラックをワンサイズ小さくできるなら、優先順位を考え思い切って手放して差額で新品を購入することも検討してみましょう。

ポイント3. 間取りに合わない家具の廃棄

窓のサイズに合わないカーテンも次の引越しまで取って置くこともあるかと思いますが、結構かさばる物です。

収納スペースが広ければ邪魔にならないかもしれませんが、そうでない場合は、高価な物か余程の思い入れのある物以外は処分した方が良いでしょう。
汚れをきれいに落としてから保管しないと、湿気を吸ってカビが生えることもあります。
しばらく保管した挙句、出した時に使えないのではガッカリですよね。

例1: 出窓の下の壁に沿って背の低い家具を並べて置いていても、転居先が掃出し窓の場合は、窓を塞いでしまうので家具がおけない

例2: 引越しでは作業員にとりあえず置ける場所に並べてもらったけど、どうにも使い勝手が悪く、何度か模様替えを繰り返した挙句、結局持って行った家具を買い替えた

例3: 旧居ではベッドを壁際に置いていたが、転居先ではドアや窓、クローゼットや押入れの開閉などの関係で、本棚や机などの背の高い家具は壁際に設置するしかなく、ベッドは部屋の中央に置かざるを得なかった

ポイント4. 収納場所に入りきらない収納物の廃棄

他に、収納スペースの問題もあります。

押入れはふすまが2枚あれば一間と思ってしまいがちですが、実はこれも畳同様、京間や江戸間があり、全てが180cmというわけではありません。
上段と下段の境の中板の位置はどうですか。

というのも、押入れの下段に引き出し式収納ケースをシリーズで揃え、無駄なスペースが出ないように見た目もスッキリきれいに収めていたものの、転居先では中板の棚の位置が若干低かったために、上下に重ねて入れられなかったのです。

しかも、押入れの幅も狭かったため、横に4個並べていたものが3個しか入らず、真ん中の引き出しの開閉は不可能な状態でした。
押入れ用のケースは奥行が75cmと長いので、部屋に出しっぱなしにするのも邪魔になります。

仕方がないので押入れの中板の上に入れて使っていましたが、もし転居先で使えないと思ったら運ぶ前に処分するのが得策です。

ポイント5. 玄関から入れられない大型家具の廃棄

大型家具は、玄関から運び入れ、階段や廊下を通って目的の部屋までぶつからずに入れることが可能ですか。

食器棚や整理ダンスなどで上下に分かれるタイプのものなら大丈夫ですが、背もたれの高い座面の広い3人掛けのソファは玄関から入らず、庭側のフェンスの上を通し、リビングの窓を取り外して入れたことがあります。

1階だから良かったのですが、2階以上でしたら高所作業特殊料金が発生するところでした。

ポイント6. 入居規約に違反するものを廃棄

物件の賃貸契約が終わり、鍵を受け取り、ホッとしてついつい忘れがちなのですが、入居規約書を不動産屋から受け取りませんでしたか。

ペット不可などは入居者募集の際に明記されていたので認識していましたが、その他にも住宅の賃貸における入居規約が存在する場合があります。

特に集合住宅では、搬入や保管を禁止する物品が記載されていますので、事前によく確認して禁止されているものは処分しておきましょう。

  • ピアノ
  • ガスコンロ
  • 石油ストーブ
  • 灯油缶
  • ガスボンベ

などが禁止されている場合があります。

引越し作業中は近所の人も興味を持って注目していますよ。
禁止されているものを堂々と搬入するのは避けてください。

ポイント7. 自分で運ぶ

長距離の引越しでは難しいかもしれませんが、近距離であり転居先が即入居可能な状態であれば、掃除に行ったり役所の手続きなどで車で出かける予定がある時に、自分たちで荷物を運んでしまう方法もあります。

季節ものの衣類や小型家電など、当面使う必要のない物からどんどん運びましょう。

軽いけれどかさばる大きなぬいぐるみや使っていない羽毛布団などもおすすめです。
見た目の大きな荷物が減れば、見積もり時にも有効です。

ポイント8. 運ばない物を伝える

下見に来てもらう前に処分できなかった物はなるべく一か所にまとめて「これは処分しますので運びません」とハッキリと伝え、見積もり個数から除外してもらいましょう。

忘れがちなのは、入居した時に元々ペンダントライトやシーリングライトやエアコンが付いていた場合も「これは家主の物なので運びません」と伝えないといけません。

ポイント9. 荷物を少なく見せる工夫

例えば、本棚の本が大きさもバラバラにただ雑然と入れられているのと、棚ごとに大きさ別にまとめられているのとでは、どちらがすっきり見え、量の把握がしやすいと思いますか。

これは本に限ったことではなく、趣味の細々とした雑貨や子どものおもちゃなど、散らかって見えるものは少し気を遣ってまとめたり、整然と並べるだけで印象は随分違います。

引越し業者の営業マンは自分の出した見積もりのトラックに全てが収まらないことを恐れるあまり、余裕を持って荷物量を大目に算出する傾向があります。

それが物が整然とまとまっていれば、より正確な判断がしやすくなり、物理的に荷物を減らさなくても、極端に多く見積もられてしまうことがなくなります。

転勤族にとって、大型家具は必要か?

賃貸住宅を自分たちで選べるならまだしも、必ずしも現状よりも広い部屋に住めるとは限りません。
会社指定の社宅に住まなければならないこともあります。

つまり和室洋室どんな間取りの部屋にも置ける汎用性の高い家具でないと、後々持て余してしまいます。

その家財はドアや窓を塞いだり窮屈な思いをしてまで使いたいものか、特殊作業料を払ってまで運び入れたい物か、購入する際によく考えた方が良いでしょう。

  • 婚礼家具
  • ダイニングテーブルセット
  • ダブルベッド
  • 大型ソファ
  • 大型本棚
  • 大型食器戸棚

などは要注意です。

部屋のドアが家具につかえて全開できなかったり、止むを得ず窓を塞いで家具を並べたりということが実際にあります。

両親からプレゼントされた婚礼箪笥3点セットが設置できず、購入した家具店の倉庫に預かってもらい、保管料を払い続けているという話を聞いたこともあります。

転居の可能性がなくなるまでは、パーツを分けられる家具や、組み立て式の幅が広くない家具を組み合わせて使う方が良いでしょう。

アウトドア好きの単身者の場合、キャンプセットで十分と言って、各地を渡り歩くのを楽しんでいる人もいます。

これは極端な例ですが、転勤族は割り切って、家財を厳選し、少なくした方が引越しのたびに手間がかからず、楽です。

物を減らすことは、引越し料金が安くなるばかりでなく、自分が梱包するのも開梱するのも楽になります。ひと手間かけてどんどん荷物を減らしておくことをおすすめします。