その押入れスペース、ちゃんと使いこなせてますか?

古い和室を借りると、大体の場合押入れがあると思います。大きくて奥行きがある押入れはなんでもしまいこむことができて便利ですが、その押入れ、本当に必要ですか?

部屋の大きさや持っている荷物の割に大きすぎたり、あるいはなんでもかんでも突っ込んでしまって物の墓場になっていたりしませんか?

押入れはいるのかいらないのか

狭いワンルームだと収納がほとんどないような物件も多く、押入れが大きすぎるというのは贅沢な悩みかもしれません。でも、狭い部屋を少しでも広く使いたいと思ったら、押入れに変身してもらうことも考えてみるのもいいでしょう。

こんな場合に押入れが必要

まず、あなたがベッドではなく布団を敷く生活をしているなら、押入れは絶対に必要です。万年床はだらしないだけでなく、カビやダニの温床になります。

他に収納場所がない部屋も、やはり押入れは押入れとして残すべきでしょう。いくら荷物が少ないといっても、不意の来客の時に収納スペースがないと困りますからね。

こんな押入れは変身を

部屋が狭く圧迫感を感じるなら、思い切って押入れのふすまを外してしまうのも手です。押入れは奥行きがあるので、それだけで開放感がぐんと違います。さて、ふすまを外した押入れは何にしましょう?

クローゼットにする

プラスチックの引き出しなど、押入れサイズの収納家具はたくさんあります。ただし見えっぱなしは格好悪いので、カーテンを取り付けるといいでしょう。

ベッドルームにする

ドラえもんのように押入れに布団を敷いてベッドルームにする技もあります。小さな穴蔵の中で寝ているみたいで妙に落ち着きますよ。ただし、押入れによっては湿気がこもったり、暑すぎたりすることもあるので、要注意です。

デスクスペースにする

押入れの中段(上下を分けている板)を天板にして、机にします。壁に囲まれていて集中できます。ただし、奥行きがあるので奥のほうに入った物は背の小さな女性だと非常に取りづらくなります。

オーディオスペースにする

オーディオが趣味なら、ステレオやテレビを一箇所にまとめてオーディオスペースにするのもおすすめです。押入れの中段は頑丈なので、少々重い物でもびくともしません。

押入れDIYにはとんでもない落とし穴も

ネットにはDIYによってびっくりするようなおしゃれ空間になった押入れの例がたくさんありますが、賃貸の場合、出て行く時には「原状回復」といって元の状態に戻さなければいけません。安易に押入れDIYに手を出すと大やけどをすることもあります。

ふすまが二度とはまらなくなった!

ふすまを外してオープンスペースにするのは誰でも考えることです。が、そこまではいいのですが、外したふすまのことまで考える人はそう多くないようです。

ふすま、大きくて重いですよね。捨ててしまうのは論外として、たいていの人は置き場に困ります。一番ポピュラーなのは押入れの奥に立てかけておく方法です。一応これでも短期間ならいいのですが、何年も同じように立てかけていると、知らず知らずの間にふすまがたわんできます。

そしてさあ引越しという時、歪んだふすまは二度とはまらなくなるかもしれません。こうなると敷金からがっつり取られます。運が悪ければ敷金プラスアルファでさらに請求されるかもしれません。

まず、なるべく垂直に立ててふすまをたわまないようにすることと、半年に一回くらいは出して歪んでいないかチェックしつつ、置く方向を変えましょう。

隣から大クレームがきた!

集合住宅の場合、壁が薄く隣に音が筒抜けになることはままありますが、中でも押入れの壁は特に薄い可能性があります。

というのも、隣り合った二つの部屋の間の押入れを音の緩衝帯にしている造りのアパートは意外と多く、古い物件では自分の部屋の押入れと隣の部屋の押入れの間の壁はペラペラのベニヤに毛が生えた程度だったということもないではありません。

もしこんな押入れをオーディオスペースにしたら一発で苦情が来ます。ベッドスペースにしても落ち着いて寝られないし、デスクスペースにしたら隣の音が気になってまったく集中できないということも。

もし押入れのDIYを考えているなら、借りる前に自分の部屋だけでなく建物全体の間取り図を見せてもらったり、実際に押入れに入ってみて隣の音がしないかチェックしましょう。

押入れの壁をぶち抜いてしまった!

最悪のケースがこれです。押入れの壁は薄いことが多いので、ちょっと物をぶつけても穴があいてしまいます。特に突っ張り棒には要注意です。両方の壁だけで支えるタイプの場合、その力に負けてどんどん壁が歪んできたり、下手をするとばりっと突き破る恐れすらあります。

どうしても突っ張り棒を使いたい時は必ず床からの支えがあるT字型の物にするか、押入れの中に補強用の板を一枚かませる方法をとりましょう。

たとえ賃貸住宅でも、そこで暮らしている間はあなたが主役です。押入れを工夫してなるべく自分が心地良いように工夫をするのも、一人暮らしの醍醐味ではないでしょうか。ただし、くれぐれも出る時の原状回復の義務のことだけは忘れないでくださいね。