手間もお金もかからないおすすめペットは?

動物好きの人にとって、いまだに賃貸住宅の多くがペット不可という日本の状況は厳しいものがあります。ちなみにフランスでは「ペット不可」が法律で禁じられているため、よっぽどのことがなければ賃貸住宅でもペットを飼うことができます。

とは言えペットが飼いたいからフランスに引越すわけにもいかないので、なんとか日本の事情でも飼えるペットを探してみましょう。

ペット不可の理由

まず大前提として入る時の契約でペットの飼育ができなければ、絶対に隠れ飼いをしてはいけません。絶対もめます。最悪、退去を余儀なくされます。

この鉄の掟の理由はなんなんでしょうか?

家が傷む

基本的にはこれにつきます。ひっかいたり臭いがついたり、どうしてもペットは家の資産価値を下げるので、家の持ち主からすれば二の足を踏んでしまいます。運が悪かったら「猫屋敷」になって手がつけられなくなるかもしれないという恐れもあるでしょう。

他の住人への配慮

鳴き声や毛、臭いのだけでなくアレルギーの問題もあります。たとえば、ひどい犬アレルギーのため、わざわざ犬を遠ざけるためにペット不可物件を選んで入ったのだから、絶対に犬が同じ建物にいては困るという人もいます。

そういう住民同士のいざこざを避けるため、最初から一律禁止している大家さんが多いのです。

ペット可物件に住みたいけど

それならいっそのこと、最初からペット可物件を探して住めばいいと思うかもしれませんが、まだまだ日本ではペット可となると安くていい物件が少ないのが現状です。

家賃が高い

中にはペットがそそうをしたり、爪を立てても大丈夫なように床や壁に特殊な加工をしていたり、ペット専用の足洗い場をもうけていたりと、至れり尽くせりのペット可物件もありますが、そういうところは家賃も高いし、何より敷金が通常の2か月よりも高い場合が多く、経済的に余裕がないとつらいと思います。

部屋に難あり

ペット可物件のうち少なくない物件は元々条件が悪いものが多いです。古いとか、駅から遠い、日当たりが悪い、うるさいなど、そのままでは借り手がつかないので大家さんがしぶしぶペット可にしているケースです。

中には本当に一日中照明をつけていないと暗くて何もできないようなものすごい物件もないわけではないので、いくらペットが飼いたいからといってあまりにも住み心地の悪い部屋は注意しましょう。

ペット要相談の落とし穴

中にはペット要相談と書いている物件もありますが、これがなかなか曲者です。要相談物件の中には、ずっとペット不可だったのに、借り手が現れないから変えたという物件もあります。あなたと大家さんの関係はそれでいいのですが、問題はそのマンションに犬アレルギーや猫アレルギーの人が住んでいて「ペット不可だから借りたのに、話が違う」と文句を言ってきた場合です。

このケースはかなり大きくもめることも多々あるので、できれば事前に他にもペットを飼っている人がいるか、チェックしておいたほうがいいですね。

他の飼い主に問題があることも

せっかく手頃な値段のペット可物件を見つけたとします。でも、そこに住むペット飼いはあなただけではないかもしれません。

もしかしたら、泥だらけの足で共有部分を歩かせたり、猫を放し飼いしていてベランダ伝いに侵入されたり、敷地内に糞尿を放置したり、マナーの悪い飼い主がいないとも限りません。「お互い様」で目をつぶれるような我慢の限度を超えているような無責任な飼い主がいないことを祈るしかないですね。

それでもペットが飼いたいあなたへ

それぞれの管理規約において、飼えるペットと飼えないペットがいます。たとえば、音を出さずケージで飼うならウサギまでOKとか、臭いのない爬虫類は可とか色々ありますが、一番多いのは「小鳥と魚は可」というものではないでしょうか。

鳥か魚か

小鳥か魚か、どちらかを選ぶ必要があるなら、一人暮らしなら迷わず魚をおすすめします。鳥はこまめな掃除やエサやりが必要ですが、魚の場合、一度環境を上手に作ってしまえば、数日程度の外泊ではびくともしません。

水槽飼いか外飼いか

まさか魚ならOKだからと1メートルのアロワナを飼う人はいませんよね?もし考えていたら諦めましょう。水槽って想像するよりも重たいんです。もしどうしても大きい水槽を入れたいなら、まず住める部屋は1階に限られます。

そこまで大きくないにしても、水槽で魚を飼う場合、ポンプも必要になりますし、コケなどの掃除の手間がかかることは覚悟しなくてはいけません。

また、風水的には家の中に水槽を置くのはよしとしていないのも、気にする人にはひっかかるところです。そこでおすすめしたいのが、ベランダがあるならベランダで魚を飼うことです。

ビオトープを作ろう

ビオトープって聞いたことがありますか?ドイツで生まれた概念で、生き物たちが自然な形で共生できる環境を人工的に作ったものです。と、言うと難しそうですが、一人暮らしでも意外と簡単にできますよ。

ビオトープにはメダカが欠かせない

まず、必要なものは睡蓮鉢です。通販でも趣のあるものが色々売られていますが、大きい鉢や園芸用プランターの鉢底穴を塞いだり、使わなくなった火鉢を代用することも可能です。

これに底から数センチ程度、バクテリアの住処になる石を入れ、好きな水草を投入。そこに水を入れて1週間から10日ほど待ち、カルキが抜けて水質が安定したところで、メダカを投入。これだけです。

最初はメダカの食べ物がないので、市販のメダカのエサを1日1〜2回程度あげていると、そのうち勝手に睡蓮鉢の中にプランクトンやらボウフラやらが住み着きます。ここまでくればしめたもの。後は勝手にバクバクと食べてくれるので、水の蒸発にさえ気をつけていれば、ほぼ放置プレーで大丈夫です。

もうちょっと風流にしたいなら

せっかくだからもうちょっとオシャレに楽しみたいと思ったら、睡蓮鉢というくらいですから、スイレンを咲かせてもいいですね。

荒木田土という田んぼの土を素焼きの鉢に入れ、そこにスイレンを植えて鉢ごと沈めておけば、にょきにょきとかわいらしい葉っぱが出てきて、夏にはスイレンの花も楽しめます。ただし、スイレンは日照時間が長くないと花が咲かないので、花も鑑賞したい人は、日当たりの良い場所に睡蓮鉢を置くようにしましょう。

その際、スイレンの葉っぱがちょうどいいメダカの休憩用の日陰を作ってくれます。また、太陽の光は天然の強力な殺菌装置でもあるので、水温が上がり過ぎない程度に日に当てているメダカは、病気ひとつせずピンピンしています。

メダカビオトープの注意点

一度水質が安定してしまったら、もうほとんど気をつけることはありません。水が蒸発するので、それは足してやらなければいけませんが、最初はメダカはカルキに弱いということでカルキ抜きのためにバケツに溜めて放置したりと色々気を使います。

しかしメダカ飼いのベテランになればなるほど水道水をそのままホースでじゃぶじゃぶ入れていたりするので、自分の力で水質を保つ自然の力に脱帽です。

まとめ

一人暮らしで寂しいからペットが飼いたいけど、ペット可物件はなかなか見つからないという人も、ベランダ睡蓮鉢なら多くの物件でOKなのではないでしょうか。ただし、一応入る前に確認はしてくださいね。中には一切ベランダに物を置くことを禁止している物件もあります。

うまくビオトープが回り始めたら、ゴールデンウィーク頃にはメダカはたくさんの卵を産み始めます。それを観察しながら小さな命の誕生を待っていると、癒やされますよ。