新生活を始める前に!進学・就職時期の物件探しについて

進学や就職のために一人暮らしを始める人たちは、いつ頃から部屋探しを始めれば良いのでしょうか。早くに良い物件を見つけても契約しないと逃してしまいますしし、仮に契約をしたところで実際はまだ住まないのに家賃を払い続けるのはもったいない話です。

かといって遅い時期では良い物件は既に借り手が付いています。今回は、その物件探しの時期についてアドバイスしたいと思います。

残り物には福がある?賃貸物件探しの最適な時期とは

自分にとっての良い物件が都合の良い時期に出てくるかどうか、こればかりは運を天に任せるしかありません。だいたい一人暮らしの空き物件が出てくる時期というのは一定しています。

新年度に合わせ空き物件が出てくるのはこの時期!

大学生は3月の卒業式を目途に、その前後で引越しを予定します。ギリギリまで待たずに、早めに退去をして実家から必要なときだけ通う学生もいます。不動産の仲介会社には12月頃から入居者の退去予告が次々と入り出し、1月から2月中旬ぐらいが単身用の物件の空きが増える時期です。

物件を探す方も年明けから動き出すことが多く、募集広告を出すまでもなく決まることもあります。駅から近く築浅で良心的な家賃の物件は借り手が付くのが早いです。そんな物件に出会うためには12月頃から情報収集し、1月中には決めたいところです。

しかし、この場合は予約がきくかどうか、フリーレントを付けてくれるかどうかがネックになるでしょう。これは仲介会社が決めることではなく、大家さん個人の方針によるところが大きいです。また、その土地の同じような物件の競争率にもよります。

昨今の少子化の影響でそもそも学生数が減少し、それも不景気の影響で親の収入源などを理由に、一人暮らしをせずに親元から通勤通学することを選ぶ傾向にあるようです。そのため、景気の良かった頃に資産運用で乱立した賃貸用アパートやマンションが、今では需要がなくなり、空き物件としてあちこちに見られるようになりました。

大家さんとしても入居者を確保したい

大家さんとしては、自分の所有物件が長い間借り手も付かないようでは収入が得られません。そのため、新年度の4月から確実に住んでくれるのなら、契約をしても住むまでは家賃は支払わなくてもいいですよ、としてくれることがあります。それが、予約とかフリーレントと呼ばれるものです。

フリーレントは、賃貸物件が豊富にある学生街など、一年を通してそこかしこに空き物件があふれているような地域でよく見られます。逆に、空き物件の少ない地域では競争が激しく、良い物件はすぐに借り手が付いてしまいます。大家さんは当然家賃収入をあてにしているので、予約やフリーレントという形は難しいでしょう。

刻々と募集物件の状況が変わっていくことも

学生街では同じような間取りのアパートがあちこちにあります。いつ探しても空き物件が見つかるような地域で安く古いところでもいいなら3月に決めても十分間に合います。

それどころか、いつまでも借り手が付かないと敷金も礼金もゼロ円といういわゆる「ゼロゼロ物件」にして、積極的に入居者募集をかけることもあります。本当のねらい目は4月以降です。それまでにほとんどの学生や新卒の社会人は住む場所を決めています。

この時期にまだ空いているということは、新入生や新社会人が借りる来年まで、まったくの無収入になります。家賃数か月分無料や家電付き物件などにして、さらに条件を良くしアピールする場合もあります。

遠くても実家から頑張って通っていた学生が疲れてきた頃に、「安く良い物件があるから」と親を説得して、少し遅れて入居することもあるようです。

候補が絞られているなら少しずつ情報収集を

合格や内定が決定する前からどの辺に住むことになるかの数箇所はあらかじめ分かるはずですので、インターネットで少しずつ家賃相場や人気のある路線や地域などの情報収集をしておくと、いざとなったときにあわてずにすみます。

飛び込み訪問は時間のロス!下調べと予約を

不動産仲介会社に実際に物件の相談に行くときには、その地域の様子を大まかにでも知っておくべきです。そこから説明しなければならないのでは、お互いの時間のロスにもなります。遠方からわざわざ来ても気に入った物件の内見に行く候補数も減らさなければなりません。

今ではインターネットで色々な情報が入手できます。賃貸情報検索サイトなどで住みたいエリアの家賃相場や地域情報が簡単に分かります。近隣にはどんなお店が揃っているか、駅からどのくらいの距離かなども一発で分かります。本気で良い物件を探したいなら、そのぐらいは知っておきたいですね。

大学進学なら、どの町に住みたいか、どの路線のどの駅を利用したいかなどはある程度絞っておくと、その後の物件探しが楽になります。ただし、実際に見てもいないのに自分の中で決定してしまわず、地元の不動産会社で「この町も住みやすいですよ」とすすめられたら柔軟に選択肢を広げましょう。

不動産会社を回る日は予約を取ってから行くことをおすすめします。小さな不動産屋では、他に内見を予約しているお客さんの対応で留守にしている場合があったり、人数が少ないと、希望物件の内見にすぐ動きが取れないこともあります。なお、良い不動産会社の選び方については、こちらの記事も参考にしてください。

地元の不動産屋の方が大手よりも融通がききやすい

進学の場合は、まずは大学と提携している不動産屋から回ってみましょう。個人で昔からその地域で長く不動産屋を経営しているようなところを何店か紹介してもらえます。

過去にも色々な学生を相手にしてきたので、女性なら夜道の危険のないこの場所が良い、自炊をしないならこの辺が良い、自転車で通うなら坂道のないこちらが良い、などと親身に様々な助言をしてもらえます。

大家さんとも長い付き合いなので、率先して大家さんに交渉してくれて、家賃の発生は住んでからで良いと確約を取ってくれたり、入居者が決まりそうなのでそろそろ古い設備を新しいものに買い換えてはどうか、などと進言してくれたりすることがあります。

家賃は誰が払うの?最初から高望みはしない

大学生までは奨学金があったり、親が仕送りをしてくれるかもしれません。しかし、就職となれば自分でやりくりしなければならないのではありませんか?最初からグレードの高いマンションを選んで、それに見合うだけの収入を得られるように頑張ろうとする意識を高く持った人も中にはいます。

しかし、初任給は最初から決まっているもので、最初からバリバリに残業があるかどうかは分かりません。残業手当で足りない分を補おうとするのは無理があります。初回の夏のボーナスだって、先輩社員と同様に満額支給されるわけではありません。

収入に応じて身の丈にあった家賃の物件に住まないと、先の生活が思いやられます。よく家賃の相場は収入の三分の一が目安と世間では言われているかもしれませんが、初めて一人暮らしをして、これから色々なものを揃えていく必要がある人にとっては、それははっきり言ってきついです。

特に都心で物価が高く、同僚や先輩との退社後の付き合いが多い会社では、何かと出費もかさみます。最初から良い部屋に住んでしまうと、その生活レベルが維持できずに、次に引越したときの部屋のがっかり感がぬぐえません。

それなら、最初は低い家賃の物件に住み、次にグレードアップした物件に住み替えができるよう、その日を励みにコツコツと貯蓄をした方がいいですね。

案外知らないゼロゼロ物件の本当の意味

「ゼロゼロ物件」はあまりお金をかけられない学生や新社会人にとっては、一見とてもお得なサービスに思えますが、礼金は0円でも、仲介会社に払う仲介手数料が発生するかもしれません。

敷金は0円でも、退去するときに入居者の不注意で付けた傷や、壊したものに対しては相応の修繕費が請求されます。きちんと理解した上で借りれば、初期費用が安く抑えられる分、最初に高額の現金が必要ないので一人暮らしのハードルは低くなります。

これから一人で生活をやりくりしなければならない人にぜひ知っておいてほしいのは「うまい話にはウラがある」ということです。ただ、それは必ずしも詐欺的な人をだまそうというものだけではありません。

相手も道楽ではなく商売でやっているので、そのメリットやデメリットなど、からくりを知った上で賢く利用することをおすすめします。

まとめ

一年を通じて何件も空き物件があるような地域ならそう急がなくても良いかもしれません。しかし、やはり人気のある物件からどんどん決まっていきます。人気のある物件は常に人が住んでいて内見できないこともあります。

それでも、予約を入れたい人もいるんですね。そんな人気のある土地は家賃相場が総じて高いものです。後期試験の合格発表待ちでギリギリにならないと決められない場合は、贅沢を言わなければ学生街なら少し範囲を広げれば見つかりますし安い物件が多いです。

新社会人でもそんな学生街に住む人は多くいます。通勤手当があれば、生活のしやすさを考えて少し遠い始発駅を選ぶのも手です。

満員電車にぎゅうぎゅうで揺られずに、毎朝座って通勤し、その時間を有効活用することもできます。一生そこに住むわけではないので、ある程度割り切って、そのときの生活が楽しめれば良いですね。