お金をかけずに涼しくすごそう!

最近、エアコンはいっそのことずっとつけっぱなしにしたほうが電気代が安いという説が盛り上がっています。こまめにつけたり消したりするなら、ずっとつけっぱなしにしておけというやや乱暴な理論ですが、どんどん暑くなる日本の夏、どうやったら安く快適に過ごせるでしょうか。

まずはエアコンつけっぱなし説

自分が家にいる時もいない時も、とりあえずエアコンはずっとつけっぱなしにしたほうが電気代は安いという説は、あちこちで検証されていますが、正直条件が違いすぎて正確な比較にはなりません。とは言いつつ、なんでこの説が出てきたのかを軽く見てみましょう。

起動し始めの電力消費が大きい

当たり前ですが、エアコンの電力消費はスイッチを入れ、暑い部屋を全力で涼しくしている時は大きく、いったん冷えた部屋を維持する電力消費はそれに比べると少ないというのが、「エアコンつけっぱなし説」の根拠です。

確かにそれはその通りなのですが、仮に24時間エアコンを稼働させたいなら、いくつかの条件を先に満たさなければいけません。

新しい機種であること

家電製品の技術は日進月歩です。ほんの数年の違いで、消費電力に大きな差がでてきます。つまり、最新式の消費電力が少ないタイプをつけているのと、旧型の消費電力が多いタイプをつけているのでは、ランニングコストに差がでるのは当たり前です。

部屋の気密性がいいこと

エアコンを選ぶ時に、「鉄筋」と「木造」で使用目安が違います。カタログによっては分けて書いてある場合もありますし、中には「6 畳〜8畳用」のように数字に幅をもたせている場合もあります。

当然のことながら気密性のよい鉄筋住宅のほうがエアコン効率はいいわけで、「6 畳〜8畳用」と書いてあったら、木造だったら6畳、鉄筋だったら8畳と理解していいでしょう。

もし、あなたの部屋の気密性が悪ければ、それだけエアコンに働いてもらわなければいけないので当然電気代は高くなります。

結局つけっぱなしはどうなの?

結論から言えば、確かにちょっと外出するくらいならこまめにつけたり消したりするのは電気代の無駄になると思います。しかしながら、24時間つけっぱなしにするという考え方には賛成することができません。

なぜなら、都市部がこれだけ暑くなったのはエアコン室外機によるヒートアイランド現象も一つの要因なわけですから、わざわざ誰もいない部屋のために地球をもっと暑くするというのはエコではありませんよね。

エアコン以外の方法は

これだけ暑いと素直にエアコンをつけたほうがいいに決まっているのですが、エアコンが嫌い、あるいはエアコンがない場合、下手をすると家の中にいても命にかかわります。いくつか方法を紹介します。

水冷式

屋上に貯水タンクがあるタイプのマンションだと、真夏の水道水はほぼお湯です。そのままシャワーにして浴びてもいいのですが、一日中お風呂に水を張っておいて、辛くなったら物理的に身体を冷やすのがおすすめです。

その際、お風呂のお湯にヒノキオイルかハッカ油を数滴たらしておけば、さわやかなアロマが楽しめるだけでなく、水質の劣化防止にもなるのでおすすめです。ただし、入れすぎると浴槽や排水口を傷める元になったり、逆にすーすー寒すぎることもあるので、あくまでも数滴までにしてください。

窓とカーテンの開け閉め

室外の暑さのほとんどは、窓から入ってきます。ということは、昼間の一番暑い時間帯は窓を閉め、カーテンも遮光タイプのものをぴったりと閉めてなるべく外の暑い空気を中に入れないようにします。

そして夜、涼しくなったら今度は逆に窓を開け、家の中にこもった暑さを外に出して、代わりにひんやりした夜の空気を入れましょう。この時、扇風機を窓の外に向けて運転して、早く部屋の空気を出してしまうのも効果的です。

ひんやりタオル

最近は水につけて頭や首に巻いておくと、水が蒸発する際に周囲の熱を奪う仕組みを利用した「ひんやりタオル」とか「クールタオル」のような商品が人気です。確かに暑い時でも首元や頭に巻いておくだけでかなり長い間自然なひんやり感があります。

ただ、その効果はそれ専用の商品を買っても、普通のタオルを濡らして巻いてもさほど変わらないような気もするので、特別に用意しなくても普通のフェイスタオルや日本手拭で十分かもしれません。

ただ、ひんやりタオルは普通のタオルよりも生地が薄くかさばらないので、持ち運びに便利という利点があります。また、薄いので頭に巻いてその上から帽子をかぶることもできますが、炎天下の外出時には、帽子の下にタオル一枚あるとないでは全く違いますよ。

ロフトから降りる

当たり前ですが、熱い空気は軽いので上に、冷たい空気は重いので下に溜まります。もし、あなたがロフト付きの物件に住んで、ロフトを寝室にしているなら、せめて一番暑い時期だけでもロフトから降りて下で寝るようにしたらどうでしょう。

扇風機やサーキュレーター、シーリングファンで部屋の空気を循環させる方法もありますが、あまりに暑い時は「焼け石に水」な気分になります。下に降りたら、全く気温が違うのを実感できると思います。

霧吹き

原始的な方法ではありますが、霧吹きを二種類用意しましょう。これだけで家の中でも外出中もかなり楽になります。

家の中用霧吹き

普通の霧吹きに数滴ハッカ油か、Lメントールというハッカの結晶を耳かき3~5杯程度入れ、そこに消毒用エタノールを少々。これでよくシェイクしてハッカ油やLメントールを溶かします。さらにそこに普通の水道水を入れれば出来上がり。

材料比は自分の好み、目分量で構いません。
それを家の中で持ち歩き、適宜自分にシュッシュと霧吹きしながら扇風機にあたります。ハッカの香りと刺激で汗が一瞬でひきますよ。一応目には入らないようにしてください。痛いですから。また、肌が弱い人は薄い濃度のものから試すか、あるいは水でも結構涼しいです。

暑がりの人で、家の中だからどんな格好でもいいなら、いっそのこと着ているTシャツを湿らせてしまうのも手です。ただ、これで長時間扇風機にあたっていると夏カゼをひく恐れがあるので、自分で加減してください。決して扇風機にあたったまま寝てはいけません。

外出用霧吹き

家の中用のスプレーより、濃度を上げたものを小さめの霧吹きやアトマイザーに入れて持ち歩きましょう。そして外を歩く時に、シャツに軽くスプレーします。市販のよく似た効果のスプレーもありますが、自分で作ればお値段格安でできます。

ただ、洋服によっては生地を傷める恐れもないとは言えないので、気になる人は目立たないところで一度試してみることをおすすめします。100円均一ショップでも売っている逆さにしてもスプレーできるタイプのアトマイザーが便利ですよ。

いずれにせよ、油もエタノールも基本的には100円均一ショップのものなど、専用でない霧吹き、アトマイザーに使用することは推奨されていません。もしかしたら壊れることもないとは限らないので、そうなっても悲しくならないよう、わざと安いものを使い捨て感覚で使ってみるのもいいでしょう。

まとめ

暑さは人間の体力や思考力を奪います。特に最近の日本の夏の暑さは一昔前とは比べ物になりません。家の中で熱中症になる危険性だってあるわけで、もし本当に辛かったら我慢せずに家から出て、図書館なりカフェなり、涼しい場所に避難しましょう。

昼間の一番暑い時間さえなんとかなれば、後は乗りきれるでしょう。