大安は引越し料金が高いって本当!?それなら他の六曜は?

「大安」かどうか、普段はあまり気にしない人が多いでしょう。結婚や住宅購入などで初めて気にしたという人もいるはずです。意識することが極端に少ない「大安」ですが、引越し業界では、大安が混雑し、仏滅は空いている傾向があります。

同じ会社でも、忙しい大安と暇な仏滅では料金に差が出てきます。中には、平日の仏滅では土日の大安の半額程度になるということもあります。少しでもお得に引越しするために「六曜」について知っておくべきポイントをまとめてみました。

六曜の引越し料金にどう影響する?

結婚披露宴のスピーチで「本日はお日柄も良く……」という言い方をしますが、この場合のお日柄とは「大安」を意味します。

カレンダーに「先勝」「友引」などと書かれているのを一度は見たことがあると思います。これを六曜といい、中国で使われていた暦が14世紀に日本に伝わり、吉凶の名称や解釈が少しずつ変化し、幕末頃に現在の形になったといわれています。

六曜の持つ意味

六曜というだけあり、当然ながら6つに分けられます。それぞれの意味は下記のとおりです。なお、一部で「仏」という字が使われていますが、仏教や神道などの宗教とは一切関係がありません。

先勝

先んずれば勝つという意味。午前は吉、午後二時から六時までが凶となる。何事も急ぐのが良いとされる日。勝負事の縁起を担ぐならこの日。

友引

元々は「共に引き分け」の意味で「友」は無関係だったが、最近では「凶事に友を引く」、という意味で葬儀を避ける日となっている。一転、慶事では「友におめでたいことのお裾分け」という吉の意味を表す。昼前後が凶で、夕方が特に良い日。

先負

先んずれば負けという意味で、午前は凶、午後は吉。勝負事や急ぎの用事は避け、平静に過ごすのが吉とされる。

仏滅

六曜の中で最も凶とされる日。「物滅」が近年「仏」の字を使うようになった。開店や開業は特に避けられる。

大安

泰安の字がかつて使われていたため「たいあん」と読むのが一般的。六曜の中で一日中何をするにも吉とされる最も縁起の良い日。婚礼や新しく物事を始めるのに最適な日。

赤口

朝夕は凶だが、正午をはさむ午前11時から午後1時頃は吉。「赤」を連想させる、火や刃物に気をつけよという戒めがある。

大安が一番の吉日で大人気のため、高い

大安が一番の吉日なので、引越しにおいても一番人気のある日となります。普段の生活では縁起を気にしなくても、自分の人生や家族に関わる重大なこととなれば、全く気にしないという人は少ないと思います。

結婚や結納などの婚礼に関することはその最たる例でしょう。披露宴や入籍もそうですし、婚礼家具の納入日や結婚祝いの到着日も大安の日に指定されることが多いです。

これらと同様、家族の節目となる引越しにも、大安の日が選ばれやすいです。事実、引越しシーズンである3月末の土日が大安だと、全国的に引越しが多くなります。

仏滅は人気がなく、安い傾向にある

大安とは逆で、「仏滅」は「仏でさえも滅するような最凶日」とされており、縁起をかつぐ方には引越しはさけたい日です。そのため、大安とは逆に引越し日に選ばれにくく、安くなる傾向があります。

ただ、最近の新しい解釈では「仏滅=物滅」として「古い物が滅び、新しく物事が始まる日」とする解釈もあり、実は「大安」よりも新しいスタートを切るには吉日という新説も出てきており、必ずしも「仏滅の日は安い」と言い切れない場合もあるようです。

大安・仏滅以外の日は?

大安・仏滅を除く4つの日は、金額にはあまり差がでません。なぜなら、これら4つの日は、時間帯によって吉か凶かが異なるためです。

大安の次に良い日とされるのは友引ですが、友引は昼以外は「吉」だが昼が「凶」と、時間帯によって縁起が異なります。

同様に、先勝も午前は「吉」だが午後が「凶」、先負は午後が「吉」だが午前は「凶」、赤口は正午前後が「吉」で、それ以外は「凶」です。

しかし、吉の時間帯を狙って引越しを全て終わらせるわけにもいかず、引越し業者も六曜の時間帯に沿って動くのは現実的ではありません。よって大抵の人が気にするのは、大安か仏滅かぐらいになります。

六曜を取り入れてリーズナブルに済ませる方法

そこまでこだわらないけど、何となく六曜は気になるという方は、引越し日より前の吉日に、何かしら荷物を一つでも搬入するという手もあります。

これも諸説あり、盛り塩をする、お皿や普段使いのお箸を持って行くなど、色々あります。気になるようなら調べてみると良いでしょう。

大安が引越し日よりかなり前であっても、盛り塩や小物を持っていく程度なら、大安以外の友引や先勝でも対応できますね。あれこれあり過ぎて、一体どれを信じていいか分からないと迷うのであれば、仏滅は避けるべきかもしれません。

六曜は今後も引越しに影響するか?

六曜は、そもそも数ある暦の中の一つで、人々の生活に密着した占いやおまじないといった類のものです。たまたま有名になったのが種類も少なく、分かりやすい六曜だったのです。

何の根拠もない迷信として、明治政府がこれらを一切禁止したこともあります。しかし、六曜と旧暦を必要とする社会もあったため、完全になくなることはありませんでした。

近年では、六曜に振り回され無用な混乱を避け、差別的な行為に繋がることを防ぐためとして、行政で配布した六曜記載入りのカレンダーや手帳を回収したという話題がニュースとなりました。その反面、今でも内閣組閣日は大安を選んでいます。

六曜が伝わった当時から、名称やそれぞれの解釈も時代と共に変化していますが、「全く気にしない」ということは当面はないでしょう。

気にする地域も存在する「さんりんぼう」

六曜ではありませんが、カレンダーに「さんりんぼう」と書かれているのを目にしたことはありませんか。漢字では「三隣亡」と書きます。これも暦の中の一つで、この日に建物の普請始め・柱立て・棟上げなどを行うと「三軒隣まで滅ぼす」といわれています。

建築業界では忌み嫌われる日で、業界筋や年配の人にはよく知られている日です。引越しにはあまり関係がない日と一般的にはなってはいます。しかし、気にされる方がいそうな土地に引っ越し、長く居住するような場合は、避けた方が無難かもしれません。

せっかくの門出の日だからと仏滅での引越しを避ける人もいるでしょう。しかし大安の日は引越し料金が高く、仏滅の日は引越し料金が安いのはまぎれもない事実です。たかが大安、されど大安。吉日と引越し料金の差を考え、自分なりの妥協案を見つけましょう。

また、できるだけ安く引越しをしたいという人は、こちらの「午後便やフリー便を利用すると引越し料金が安くなる」の記事でもコツを紹介していますので、参考にしてください。